「Xperia Hello!」は企業の“顔”である受付に最適!

ソニーモバイルコミュニケーションズがコミュニケーションロボット「Xperia Hello!」を発表しました。

 

センサーと連動して対話機能を実現する「ソニーエージェントテクノロジー」と組み合わせることで、能動的に周囲の状況を認識し、自ら動いて話すというもの。本体下部には人感センサーを4つ備え、半径約3m内にいる人の接近を検知。本体上部のカメラで人の顔を認識し、その人に合わせて天気予報や乗り換え案内などの情報を提供したり、離れた場所にいる家族とビデオ通話をしたりできます。外出先から家の中の様子を写真撮影するといった使い方も可能です。

約4.6インチの液晶を搭載。おなかがAndroidスマホになっている……という感じでしょうか

サーボモーターは3つしか内蔵していませんが、その動きを工夫することで「うれしい」とか「すねる」といった感情をうまく表現できるようになっています。11月17日発売で、推定価格は15万円前後。会社の受け付けとか、老人ホームなどでのコミュニケーション用途など、B2Bでの利用も想定しているそうです。

体験会では、話しかけた後の若干のタイムラグが気になりましたが、このあたりがもう少し改善していくと楽しくコミュニケーションが図れるようになるのかもしれません。すでにソフトバンクのPepper、シャープのRoBoHoNと、企業の受け付けにも使えるコミュニケーションロボットはいくつか登場していますが、コスト面でも扱いやすさの面でも、Xperia Hello!は使い勝手がかなりよさそうな印象を受けました。Pepperは受付係が数人いるような大企業向け、RoBoHoNとXperia Hello!は無人の受け付けなどで大活躍しそうです。

カメラで入館証のQRコードを読み取らせる……といった使い方もできます
受け付けから担当者に電話して直接しゃべるといった使い方も。まさに「受け付け端末」ですね。これが15万円なら安いものでしょう

個人宅では、こういったロボットというより、まずはスマートスピーカーからスモールスタートという感じでしょうか。個人的にはそんな印象を受けました。

システムインテグレーターがシステムを構築してどうのこうの……というレベルではなく、規模は小さいけどセキュリティはちゃんとしっかりしたいという中小企業の無人受付に、すぐに設置できるような「受付アプリ」さえ開発してくれれば導入が進むような気がします。部署代表と各担当者の内線、もしくはメッセンジャーのアドレスを登録すれば、Xperia Hello!の画面から直接連絡できるようなアプリですね。これで受付対応やそれにかかる人員を減らせれば、15万円はすぐにペイするのではないかと思います。
 
家の中の様子が分かる、コミュニケーションができる……というのであれば、ホームセキュリティとコミュニケーションに特化したパナソニックの「スマ@ホーム」で十分かもしれないというのが正直な感想でした。企業としてロボットを家に導入したいのは分かりますし、ロボットが一家に一台は当たり前になる時代が来るとも思うのですが。ただ、ビジネス用途で十分に使えるのであれば、その先に家庭用途も広がってくると思います。Xperia Hello!にはそれを期待したいです。

安蔵 靖志

IT・家電ジャーナリスト 家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)。AllAbout 家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ~ンの家電ソムリエ」に出演中。その他ラジオ番組の家電製品リサーチや構成などにも携わっている。

シェアする

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。